DESIGNER

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皆様、こんばんは永田です。

本日は、先日リリースした “ROOM” シリーズの紹介です。
と言っても前回、E-ma店のスタッフが商品について書いてくれているので今回はまた違った角度で”ROOM” シリーズをご紹介します。

まずWHOLEGARMENT®(ホールガーメント®)とは何ぞや?という方もいらっしゃると思いますので、簡単に説明させていただきます。
ホールガーメントとは「無縫製」という意味で、縫い目ができない編み方のことです。通常は前身頃、後身頃、袖などパーツ別に作った生地を縫い合わせて一着の服を作りますが、ホールガーメント®は専用の機械で一着の服を編み上げます。縫い目がないためゴワつきがなく、伸縮性にも優れているため着心地が良いことが特徴となっています。

ここで勘のいい方は「バッグに関係ないやん。」と思われるかと。実際に僕もそうでした。
ホールガーメント®は知っていましたし、実際にニットも着ていた時期もあります。
確かに着心地のいいニットです。普通はこれで満足と言いますか、それをどうのこうのと色々なことを考える人たちがいるのです・・・

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加工前のホールガーメント®ニット(NO.02930

小松精錬株式会社(以下、小松精練)の方たちです。
小松精練の独自の製品染め加工(染料役者)と特殊加工技術KONBU®によって、ホールガーメ ント®で編まれたニットを強制的に縮ませて(本当にビックリするくらいの縮み様です。)、バッグに使える程の硬さやコシを持たせてしまったのです。これまで 世界に無かった新しい風合いと表面感(凹凸感)を持つ素材の開発に成功し、ホールガーメ ント®の多彩な編み加工技術と小松精練の改質加工技術及び染色技術の融合で創り上げた、小松精練にしかできないモノが出来上がりました。

それが、WHOLEGARMENT® × KONBU® です。

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小松精練本社にあるファブリック・ラボラトリー [ fa-bo (ファーボ) ]

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fa-bo屋上から見た小松精練の工場

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fa-bo屋上から見た日本海

今から約2年程前に初めて見せていただき、どのように作って、どうやって売っていくか、どう展開していくかを時間を掛けて話し合いました。実際、ウチの縫製工場 “BASE大阪” にも足を運んでいただいて実際にその場で試作したり、私たちも東京ドーム6個分もの敷地の小松精練本社(石川県小松市)に伺い作業工程やスタッフの方に様々なお話を聞かせていただきました。

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SHIMA SEIKIのホールガーメント横編機

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特殊加工前(右)と加工後(左)の本体

所謂、ニットの3Dプリンターと言われるWHOLEGARMENT®の編み機で編まれた袋をどのようにmaster-pieceの商品として企画するか、WHOLEGARMENT® × KONBU®がもつ可能性をどのように表現するか、自分なりに考えました。考えれば考える程、やれるコト、やったことがないコトだらけの WHOLEGARMENT® × KONBU® ですが、まずはmaster-pieceとしてバッグの機能性と WHOLEGARMENT® × KONBU® が持つ素材感やファッション性を併せ持つバッグをコンセプトに2wayのトートとショルダーバッグを企画しました。

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ニットのカールする特性をバッグの口部分やショルダーベルトに採用することで今までのバッグにはないニュアンスのデザインが出来上がり、また編み地を途中、スエード調に見える天竺から鹿の子にすることで切り替えのデザインになるだけでなく、よりしっかりした底になりました。

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くり抜いた部分にハトメを取り付けテープを通し、中空鋲で固定したハンドル(テープ)は2パーツで構成しており、フロントのマグネットバックル(ドイツ Fidlock)の脱着で、アウター等を止めることができるようになっています。

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さらに内装には、420d コーデュラ®ナイロンに3レイヤー加工をした透湿防水のmaster-pieceオリジナルファブリック “MASTERTEX-05″ を使用した脱着可能なバッグインバッグが付いています。

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このバッグインバッグにはファスナーが付いているので、プライバシー性やセキュリティ性も向上しています。このファスナーもYKKから今年発売されたばかりの「ビスロンタフ」で、樹脂にグラス繊維を混ぜ込みことで強度を出しながら、金属ファスナーより軽量なだけでなく、使用感も軽く使いやすくなっています。

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内装生地には、オリジナルカモを使用し、さらにオリジナル性を高めています。

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ショルダーバッグとして持つ時には、ハンドルを内側に倒すことでスッキリとした印象になります。

色々と説明してきましたが、一番の特徴は本体の素材感やこれまでにないニュアンスだと思います。
ただ欠点もありまして・・・ それは決して安くはないコストです。これは製造過程や工程によるモノで、本体の袋を編むのに約一時間ほど掛かっています。単純計算になりますが、一台の機械で24時間稼働させたとしても約24枚しかできません。この編み上がったモノを製品染め、特殊加工を施して完全に乾ききったところで検品をします。やはり製品染めだけに仕上がりに個体差があり、もちろんある程度の許容範囲は持たせていますが、それでも中々コントロールするのは難しく、実際今回についても何度も作り直しています。さらに出来上がったモノを自社工場の “BASE大阪”に送り、ひとつひとつ手作業で型紙を置いて穴あけ、ハトメ等のパーツを取り付けていきます。これは本体のサイズやカールに誤差があり、職人が目で見て調整していきます。パーツが少ない分、簡単なように見えて実は時間と手間が掛かっています。

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目で見てひとつひとつ型紙を置いていきます。

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マーキングしていきます。

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穴を開けハトメを取り付けているところ。

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今後の課題はやはりこの辺りをどこまでスムーズにできるようにデザインだけでなく、作り方など様々なことを考えていきます。まだ始まったばかりの WHOLEGARMENT® × KONBU®、最先端とアナログが同居するこのシリーズ。私たちのチャレンジと現時点の試行錯誤が垣間見れる商品になっています。2型3色展開でMSPC PRODUCT各直営店全国のお取扱店様オンラインストアで販売中です。できればモノがモノだけでに店頭で手にとっていただけると幸いです。

ROOM master-piece 2018-19AW from master-piece MSPC PRODUCT JAPAN on Vimeo.
ムービーも製作したのでぜひチェックしてください。

最後に話はそれますが、私は洋服に関わらず、ヴィンテージと呼ばれるモノが好きです。10代20代前半は持ってるお金をほぼデニムやフライトジャケット等、20代後半は釣具にも使っていました・・・ 実物でなくても普遍的と思われている当時のデザインのモノや素材に惹かれます。ただそれは当時、最先端の技術やアイデアで作られたモノだと思っていて、長い間使われることで修正やアップデートを繰り返し、少しずつ変わっていきます。わかりやすく言うと、今でこそローテクと言われる60/40クロスやコンバースのオールスター、コールマンのガソリンランタンなんかも発売当時は画期的なモノであったはずです。ないモノを形にする作業、継続していく努力、モノが溢れたこの時代に必要だと思われるだけでなく、今回のWHOLEGARMENT® × KONBU®を使った “ROOM”シリーズのような主観になりますが、面白いと思えるモノを作っていけたらと考えています。

少し長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。

永田

RBTOTE

皆様、おはようございます永田です。

本日はテレビドラマの影響もあり、多数のお問い合わせやご予約をいただいております RB TOTE(家出トート)ですが、生地の生産にトラブルが生じており、前回の投稿にてお伝えさせていただきました入荷予定が遅れております。
心待ちにされている皆様、お取り扱い販売店様には、大変ご迷惑とご心配をお掛けすることとなってしまい誠に申し訳ございません。

現時点で、多少前後する可能性はありますが、7月中旬から8月末にかけて順次入荷の予定をしております。ご予約いただいております皆様には、商品の確保をできた時点で必ずご連絡をさせていただきますので、もうしばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます。

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以下、少々長くなりますが、今回納期遅れでご迷惑をお掛けしております生地がどういったモノで、どのように作られているかご興味がある方は、ぜひご覧ください。

まずこの商品に使用している生地 master-piece のオリジナル・ファブリック MASTERTEX-CANVAS は昔ながらのシャトルを使った織機(力織機)で織っています。
この織機でしか織ることができない太番手を適度なテンションで織ることで、独自の風合いを持った帆布が出来上がります。しかも一般的に帆布で使用することがない高級なコーマ糸(長さの短かい綿繊維を除去・コーミングし、長い繊維のみを取り出しムラなく均一に揃える事により糸むらが少なく強度の高い、綿花の良質な部分だけで紡績された細番手の高級糸。またコーマ糸は見た目が上品で、自然な光沢と風合いを持つだけでなく、繊維の平行度が増した締まった糸のため切断強度が上がっているのも特徴です。)を使用しています。

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これまでは、滋賀県の高島市にある機屋さんで織っておりましたが、経通しと言われる作業を行ったり、織機の調節をする職人さんの引退により、こちらの機屋さんでの生地作りを断念せざるを得ない状況となってしまいました。昨年より、4号クラスの帆布を織れる別の機屋さんにて帆布にコーマ糸を使ったり、これまでにやったことがない規格の帆布を新しく織っていただけることになりました。実際、織り始めてみると今までとは違うテンションやスピード、様々な調節を行いベストなセッティングを探ろうにも、なかなか上手く行きません。ついには無理なテンションが掛かり、織機のパーツが破損していました。

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特注になる部品の修理や別のパーツの調達などにさらに時間を要し、原因を探しながらの作業はなかなか骨の折れるものでした。特に生地の両端にあるセルビッチと呼ばれる部分の調整に時間が掛かりました。コーマ糸を通常より強撚にすることで硬くなった糸を上手く織機が掴んでくれず、ずれたり機械が止まるということを繰り返していました。これに関しても少しずつ調整、作業のトライ&エラーを繰り返していきました。今現在、ベストなセッティングではない状況ですが、織機のスピードを遅くすることで、なんとか織ることができるようになっています。ただしこのスピードで織れるのは、トラブルなしでも一日に約30Mです。このようなことがあり、商品の入荷に時間が掛かってしまっている状況です。その他の生地、パーツ類は全て準備が済んでおり、この生地が上がり次第、大至急縫製作業に入ります。

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正直、見る人が見ないとわからない差なのかも知れませんが、似たような何かでなく、私たちならではのこだわりが詰まった生地になっています。

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最後になりますが、こちらの機屋の職人さんの年齢は33歳なんです。「まだまだ経験がない部分もありますが。」とおっしゃっておりましたが、後継者不足で廃業を余儀なくされるこの業界の中では明るい話だと思います。ちなみに三代目だそうです!

生地、商品の上がりまであと少しです。
もうしばらくお待ちください。

家出トート

: update:18.06.02

RBTOTE_24180-v2_02

大変ご無沙汰しております永田です。
毎回、同じ書き出しではありますが、今回は家出トートのご紹介です。

家出トート?
何のことを行っているのか???の方が大半だと思います。
実際のところ僕もそうでした。

この家出トートというのは、テレビ朝日のドラマ『おっさんずラブ』の牧凌太(まき・りょうた)を演じる林遣都さんが、劇中で家出をする際に使用したトートバッグのことをドラマのファンの方たちでそう呼ばれているらしい・・・
そのトートバッグが master-piece の RB TOTE No.24180-v2 なんだそうです。
実はこのドラマを観たことがなく、お客様の問い合わせで知りました・・・ ウチのアイテムの中でも特徴の少ないこのアイテムを探し当てられる人、本当にスゴイです・・・

このドラマめちゃくちゃ人気あるんですね。
調べたら今夜が最終回・・・
WEB限定 1話~最終話まで!切なすぎる振り返り胸キュン動画 でも見る人が見ればわかる程度にこの家出トートが映ってました。しかも動画配信されている最新話のエンドロールのロゴ観てたら、うちの左隣には今シーズン、コラボしたMIZUNOさんのロゴも。何かご縁を感じます。

今夜の最終回で使われるかどうかわかりませんが、ご興味のある方はぜひ観てください。ドラマは終わりますが、商品は一部入荷しているものの、かなりこだわった生地のため、少量ずつしか織ることができず、6月下旬から来月にかけて随時入荷します。気になる方はぜひ直営店までお問い合わせください。

 

RBTOTE_24181-v2_01 RBTOTE_24180-v2_01 RBTOTE_24180_24181
RB TOTE
24180-v2(Lサイズ)←ドラマで使われているのはこちらのサイズです。
24181-v2(Sサイズ)
※一部の直営店にて先行販売しておりますが、今シーズン生産予定の全数がまだ入荷しておりません。オンラインストアに入荷次第、上記リンクが有効になります。

 

こんなサイトもありました。

3月も今日で終わり、もう完全に春ですね。
年々、時間が早く過ぎることに恐怖を感じる永田です。

桜も満開でこの今日、明日でお花見に行かれる方も多いのでは無いでしょうか。

そんな中、今シーズン担当したシリーズの中でもお気に入りのWonderシリーズ4型ある中、メッセンジャーとワンショルダーの2型が先行して店頭に並びました。もうすでに見られた方、これから見られる方、やっぱりリュックも揃ってからって方、多分店頭では「これ何なん?」「ちょっと・・・」となるかと思われますので先に説明(言い訳?)させていただきます。

まずはこちら。
半世紀以上、ほぼ同じデザインで使用され続けているアメリカ陸軍のダッフルバッグのTYPE II(2ショルダーストラップ仕様)型です。

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Wonderシリーズはこのダッフルバッグをモチーフに企画を進めました。

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このダッフルバッグ、容量もあり雰囲気抜群でめちゃくちゃ格好いいんですが、収納部分の開閉がやや面倒であったり(慣れれば問題無いです。)、モノを入れない時のフニャフニャ感(もちろんそれが好きな人もいると思います。)や大きすぎるサイズで普段使いには向いていません。

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それらを解消するため、トップのアイレットとフック金具部分は基本閉じたままで成立するバッグ、しかもちゃんと使えるように考えた結果。閉めた状態で折ることで、このシリーズの顔とも言える特徴あるフラップができました。今回はこのディテールについてです。

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フラップ上部にはYKKアクアガード(止水ファスナー)のポケット。袋布はフラップのシルエットに影響しにくくなるようにメッシュにして、モノを入れた時、中からの視認性も高めています。

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ナスカンを外さずともサイドに設けたメインファスナーで、荷物の出し入れもスムーズになっています。背負った状態でも開けやすいダブルファスナー仕様になっています。中にはサイドやトップからも収納可能になったラップトップ用のポケットも装備しています。かぶせタイプのリュックやロールトップタイプのリュックをお使いの方、思い出してください。サイドのファスナーしか使ってない方がほとんどだと思います。僕もそうです。ですので単純に「このフラップ開けるのが面倒。」とは思わないでいただけたら・・・

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普段はこの佇まいのフラップも。

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このように!
荷物の量が増えたり、長さのあるモノを入れることができるメリットがあります。所謂ロールトップのリュックと同じ使い方ができるのです。今の時期、アウター着てきたけど、お昼頃になったらめっちゃ暑いやん!ってな時にこのような使い方ができます。もちろんその逆も。

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去年の11月に行ったプレス・バイヤーさん向けの展示会の時、やっぱり言われました。畳み方がわからない・・・ 簡単ではございますが、畳み方をイラストで説明した下げ札を作りましたので、参考にしてください。

このWonderシリーズの魅力が、より伝わる内容のムービーも近日中に公開します。
リュックのLサイズ、Sサイズの順で入荷しますので、もうしばらくお待ちください。

オンラインストア : Wonder

明日はエイプリルフール 良い週末を!

皆様、大変ご無沙汰しております永田です。

最後に書いたブログが2016年5月31日・・・ あれから2年近く経とうとしております。
その前はその7ヶ月前。この月日は高校一年生だった子が、間も無く受験、大学生だった
彼が社会人に・・・

時の経つのが年々早く感じる私は今年ようやく厄明け・・・

このブログも最近はショップスタッフが綺麗な写真を撮って、きっちり商品の説明を
してくれてたので、自分なりにどうしたモノかと考えた結果。

お気軽(今度こそちょくちょく登場予定ですので)に商品について「ちょっとしたこと」を
皆様にお伝えできればと。

 

tiny

 

今回は、以前ルクア大阪店が紹介させていただきました “Tiny” シリーズのサコッシュの
「ちょっとしたこと」を。

詳しくはこちらこちらをご覧いただくとして、最近よく見かけるサコッシュですが、
ウチ的に何か他と違うことができないかと考えてた時にキャンプに使っているデイジー
チェーンの機能を持った(ループにモノが引っ掛けらる)ナイロンテープは作れないかと
業者さんに相談すると・・・
「用途は違うしイメージとは違うかもしれませんが、それっぽいの作ったことありますので、
今度持って行きますわ〜」って持ってきたモノを見ると、コレなんか行けそうだと判断し、
その場でループのピッチやカラー、テープの綾目を決めてサンプル作成。セカンドサンプル
の時点で割とイメージ通りの形になり、それを使って展示会用のサンプルを作りました。

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このテープをショルダーベルトに使うことによって、ベルトの途中にカラビナ等を使って
モノを引っ掛けることができます。カギはもちろん、キャンプの時はライターやナイフ、
ヘッドランプとかを引っ掛けたり、釣りの時にもハサミやらペンチ、何かと引っ掛け
られます。

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100均とかで売ってるペットボトルホルダーを使えば、お好きな位置にペットボトルを
セットできますし、工夫次第で何かと便利かと思います。

っとここまでは、ルクア大阪店のブログでも紹介させていただきましたが、
実はこのショルダーベルトの先端にDカンを取り付けておりまして・・・

 

単にベルトの長さを調節するのに持ちやすいだけでなく、ここにカラビナやキー
ホルダーを使ってキーを取り付けルことを想定しています。

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女性や小柄な方は特に「ショルダーベルト長すぎやん!」と感じてた方がいらっ
しゃるかと思いますが、このように使うことでキーを安全かつバッグにつけたままで
ドアの開閉ができてしまいます。

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しまうと時は、中の仕切りポケットにでも入れていただくとスッキリ。

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10色展開でMSPC PRODUCT各直営店全国のお取扱店様オンラインストア
販売中です。ぜひチェックしていただければ幸いです。

少し長くなりましたが、今後も商品なんかの「ちょっとしたこと」をお伝え
できればと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

永田

皆様、大変ご無沙汰しております永田です。

僕たちはちょうど秋冬の展示会が終わり、今週ぐらいは少しゆっくりできるかと思いきや、
6月から始まる海外(パリ・ニューヨーク)の展示会、カタログ撮影等の準備に追われてます・・・

最近めっきり暑くなり、ウチもトートバッグの動きが活発になってきました。
今シーズン発売した “Thirdシリーズ” はもうご覧になられましたでしょうか?

Third

これは、6色・3サイズ展開のトートバッグで、より素材感が引き立つようデザインを極力シンプル
に仕上げた言わば素材にこだわったシリーズになっています。通常のキャンバス生地に、ほぼ使用
されることがない高級なコーマ糸を使用し、旧式のシャトル織機でゆっくり織り上げられたオリジ
ナルキャンバス “MASTERTEX CANVAS” 。付属の生地にはナイロンのツイル地を特殊加工を施した
ものを、そして付属レザーには100%ベジタブルタンニンで鞣されたエコヌメカウレザーを使用して
います。シャトルで打ち込むことで目が細かく綺麗に仕上げているキャンバスと、発色の良いナイ
ロンとのコンビネーションは上品な印象になっています。

と商品説明は他のサイト(EYESCREAM.JP / HOUYHNHNM)等でもご紹介していただいており
ますので、簡単に済ませまして、今回は「オリジナルキャンバス “MASTERTEXCANVAS” 」に
ついて、僕たちの考えと言いますか、気持ちをお伝えできたらと思います。

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3枚の画像をご覧ください。
何か気付かれたことはありますでしょうか?

画像はすべて “Thirdシリーズ” の背面ポケット口を撮影したモノになります。実はこの3枚ともシャ
トル織機で織った証とも言えるセルビッチが付いています。master-pieceでは、このセルビッチにも
ブランドカラーのイエロー・ホワイト・ブラックの糸を生地の両端にデザインしています。

このセルビッチ部分は縫製しなくてもほつれることはないので、そのまま折り返すことなく背面の
ポケット口に使用しています。オリジナルの生地をアピールできるだけでなく、デザイン的にもポイ
ントになって良いかと僕たちは思っており、過去にもあえてこの部分を見せるデザインをしてきました。

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ここでひとつ問題になってくることなんですが、シャトル織機はシャトルを左右に往復することで、
ヨコ糸がタテに張った糸の間を通り、テンションを掛けて生地が織り上がっていきます。
シャトルには糸を巻いたボビンがあり、往復することでボビンの糸が無くなり次第、次の新しい
ボビンがシャトルに入っていきます。ここでどうしても必ず糸の継ぎ目が出てきます。
この継ぎ目はある一定の間隔で現れますが、そこから生地がほつれるということもないので、
あえて商品に使用しています。もちろん、継ぎ目は一定の間隔で現れるので商品によっては、
あったりなかったりします。

ここからは感覚の問題になりますが、master-piece ではこの継ぎ目があるから不良品という基準を
設けておりません。もしこの部分が気になられる場合は、ある程度短くカットしていただければ幸いです。

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僕個人で言うと、何だか憎めないかわいいディテールだと感じています。現代では一般的な革新織機
で織られた生地より、コシやヌメリ感があって使えば使う程、その人となりの風合いになり経年変化
も楽しめます。特にヴィンテージデニムが好きな方にはご理解、もしくは共感いただけるかと・・・

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あくまでもカジュアル・アイテムにだけ通用するディテールだと思いますし、すべての商品がこうで
はありませんが、 “MASTERTEX  CANVAS” を使用した商品はデザインの一部としてこの部分を使用
しています。

シャトル織機で織られたデニム(セルビッチ付き)をお持ちの皆さんは、ぜひ裏返してセルビッチの
ヨコ糸の継ぎ目を探してみてください。これまでと違った見え方で、この継ぎ目が少しかわいく見える
かもしれませんよ・・・

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●Thirdシリーズ 商品サイト
●MASTERTEX-CANVAS ORIGINAL FABRIC FEATUREサイト

約7ヶ月ぶりのブログ、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

ENJOY SUMMER!!

永田

2016-17 A/W つづき

: update:16.05.08

前回のつづきより

あれから2週間

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今日も豊岡の空は突き抜けて青かった、暑かった
※写真は前回の使い回し

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城崎温泉が近い豊岡らしく脱衣所にありそうなというか
あるカゴに入っているのがパターンになります

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裁断を手伝いつつ

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うしろでサンプル師の綾が縫製
写真がモノクロなのは綾のかっこつけじゃないよ

※まだ未発表のサンプルなどが写り込んでるためだよ
※コレも写真は前回の使い回しだよ

その場で出来上がっていくモノを見ながら細かい仕様の相談ができるのがいいですね。

お昼はロータリーのそば屋さんへ行こうと

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ロータリー?駅のかな?と思ていたのですが、違いました
「豊岡でロータリーって言ったらここやで」だそうです

「ヨーロッパによくある放射線状に伸びるやつや」だそうです

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そばにはゴジラ!?もいました

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出石そばおいしかったです

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店頭にお届けできるのは秋頃ですかね
お待ちください

2016-17 A/W

: update:16.05.07

本日は久しぶりにデザインチームより

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5月にありますmaster-pieceの2016-17 A/W EXIBITIONへ向けた新商品サンプル打合せのため
兵庫県は豊岡にあります自社工場BASE TOYOOKAへ

写真は豊岡駅へ向かう途中、コウノトリ号の車窓から見える福知山城。なんだか雲行きがあやしいです

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が、着いたら豊岡の空は突き抜けて青かった、暑かった

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早速、サンプル師の綾と2ndサンプルを前に修正の打合せ

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ちょっとココこうしてみて、こうしたらどう?など
少しづつ手直ししながら試行錯誤

写真がモノクロなのは綾のかっこつけじゃないよ
※まだ未発表のサンプルなどが写り込んでるためだよ

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以前から仕込んでいた生地もちょうどサンプルアップ
新しいテイストの生地でカラーも6色仕込みました
(最終的にピックしたのは4色ですが)

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今回初めて使用する素材、機能的なギミックなど今回も新しいコトに挑戦しています

つづく。。

皆様こんにちは。
自転車盗難にあったので最近自転車買い換えた久保田です。
サドルの位置調整を忘れたまま乗り続けております。

今回はBASE豊岡生産ライン編です。

前回のサンプル編でご覧頂いた行程を重ねいよいよ生産にかかります。

まずは生産の下準備として必要な材料を一つ一つ発注していきます。
実はこの作業が一番肝心で商品一つ一つサイズも違えば色も違い、さらにパーツの一つ一つ細かいところまでこの時点でしっかりと確認しなければ鞄は出来上がりません。

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各品番や色に合わせてパーツをわかりやすいように細かく分けます

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使用する鞄に合わせた糸をストックから選びます。
糸の色や太さなど細かいところまでしっかり見なければならないので、多色使いが多いmaster-pieceの鞄は糸を探すにも慣れていないと一苦労です。

そんなこんなで縫っていくわけです。
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豊岡は大阪に比べて広めで女性が多いですね!

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数種類のミシンを使い分け縫っていきます。
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たまにサンプルを見て間違いがないか確認をします。
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皆様これが何に使うものかわかりますか?
私も実際研修に入るまで見たことがなかったので説明を受けて先人の知恵に感服しました。
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こういう生地の上に乗せられたポケットのフチの折り込みや
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革やテープなどのヘリ巻きに大活躍します。

学生時代にやっていたのですが、手で折り目をつけたりヘリを巻くときに後ろ落ちてないかな、と確認してちょこちょこ進めるのって異常に時間がかかるんですよ。
それがこの変わった形の金具たちを使うことによって巻き込みは壁に当たるまで押し込めばいいだけだし、ヘリ巻きはテープ状のものを金具に通して生地を壁に添わせながらペダル踏むだけなんです。
それだけで勝手に折って縫ってくれるし等幅で巻いて縫ってくれるんですよ。
どうですか!便利ですよね!
この感動はミシンかじったことある方ならわかるはず!たぶん・・・

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そうして縫いあがった鞄は1本1本人の手で触って目で見て検品されていきます。

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検品が終わったものはパッキンに詰められ出荷を待ち、物流センターから各店舗へ送られていきます。

物流センターに行く機会があったら物流センター編もしてみたいと思います。

そして今回の豊岡出張帰りはなんと飛行機!
三半規管が貧弱な私は30分ほどのフライトでもしっかり酔えました(笑)
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サイズこそ小さいですが屋根のないタラップでの乗降はまるでスターにでもなったかのよう・・・嘘です。すみません。以上です。

ご回覧ありがとうございました。

皆様こんにちは。
着膨れ必須な久保田です。
寒い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。

MSPCの工場といえばBASE大阪がよくメディアに登場しますが、実は兵庫県豊岡市にも自社工場があるんです!
今回はBASE豊岡をちょこっと紹介したいと思います。

雑誌のように素敵には撮れてませんがそこはご愛嬌ということで大目にみてください(笑)

ベース豊岡の敷地に入ってまず目に付くのがこの全面ガラスの正面入り口にある大きなロゴマーク。
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前回来た時にはささやかなサイズだったのですがとても大きくなっていました!

入り口入ってすぐ右手にはサンプルルームがあります。
上の写真にミシンの足が写り込んでいるくらい入ってすぐです。
ロールカーテンが上がっている時はサンプルルームが外から見学できる仕様となっております。

せっかくなので鞄のサンプルが出来上がるまでを簡単にご紹介したいと思います。

まずはパソコンで型紙のデータを作ります。
CADと言うソフトを使い製図してこちらの機械で型紙を裁断します。
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裁断した型紙がこちら。

次に生地を裁断していきます。

型紙を使って手で切るときにはこの器具で生地や革と型紙を固定して生地用包丁やカッターなどを使って裁断していきます。
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抜き型(上の写真の右側)がある場合はこんな機械を使います。
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抜き型の下部分が刃物になっていて上から圧力をかけ押し切ります。
小さいものでも16tの力がかかるのでうっかり指でも挟もうものならとんでもないことが起こります。

そして鞄を縫い上げる上での工夫として一手間加えます。
素材が重なって厚くて縫えないところは革を部分的に薄くして縫いやすくします。
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いよいよ形を作っていく行程です。
二台のミシンを使ってサンプルを縫上げていきます。
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残念ながら作りかけのサンプル見つけられませんでした。

デザイナーからの要望に迅速に応えるべくサンプルルーム周辺には革やテープ等の資材が置かれています。
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こうして打ち合わせを重ねて出来上がった商品は生産ラインでお客様のもとに渡るべく
縫製されていきます。
・・・と、続けたいところですが長くなりそうなので二部制にしようと思います。

それではBASE豊岡の近くにある川の写真でお別れです。
暖かくなったら晴れた日には寝転がってお昼寝してみたい。そんな河川敷です。
※降りていいのかはわかりません
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それでは最後までお付き合いありがとうございました。

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