SHIN OKADA SPECIAL INTERVIEW

update:15.04.24

master-piece x Push Connection

日本人として初めてアメリカのスケートカンパニーから正式にフックアップされ世界デビューを果たしたプロスケーター岡田晋氏がプロデュースするブランド「Push Connection」とのコラボレーションバッグが今春登場。スケートボードとの出会いから現在に至るまでを氏にスペシャル・インタビュー。

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まず最初にスケートボードに出会われたのはいつですか?
岡田晋さん(以下S)
小学校5年生です。その当時スケートボードがブームで、TOYボードっていうおもちゃのスケートボードが量販店やおもちゃ屋さんで並んでいて、誰かしらそういうのを持っている子がいたんですよね。それを交代で使って遊んでいました。例えばうつ伏せになって乗ってDr.スランプアラレちゃんのスッパマンの真似をしたり(笑)。ただ、ある種ブームだったので次第にみんなやらなくなっていきましたが、純粋にスケートボードにひかれるものがあってそれからも一人で滑っていましたね。
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子供の遊びのスケートボードから本格的にやるようになられたきっかけはなんだったのですか?
S:
ずっとオーリーが出来なかったんですよ。オーリーってやっぱり誰かに教えて貰わないとなかなか出来ないもので。たまたま中学2年の時に、同じ学校の1歳下のNAO(大矢尚孝)がオーリーが出来るっていう噂を聞いたんですよ。自分の持っていたスケボーがおもちゃみたいなものだというのは分かっていたので、早速NAOに「どこで本物のスケボー売ってるの?」って聞いて、すぐにムラサキスポーツに買いに行って一緒にやるようになりました。NAOのお兄ちゃんがその頃高校生で、パウエルのビデオとかを持っていたり、「あそこの公園にはいっぱいスケーターがいるよ」とか色々と教えて貰って、それまで全くスケボーの情報を持っていなかった僕にとっては一気に世界が広がる感じでした。ビデオでしか見たことのないスケートパークで実際に色んなトリックをしているのを目の当たりにして、ほんと衝撃でした。それからは毎日日が暮れるまでずっとスケボー漬けですね。徐々に年上の人からも覚えて貰えるようになって、そこから本格的にスケートボードのカルチャーに入っていった感じです。
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それから、日本人としては初めてアメリカのスケートカンパニーとスポンサー契約をされ、世界リリースされたビデオにクレジットされるわけですが、すごいスピードですね。
S:
中学校を卒業した春休みに世界デビューしたので、本格的にやるようになって2年くらいですね。たしかにこの2年間は僕の中でも本当に濃い時期で、「本当に2年間だったの?」っていうくらい思い出がたくさんあります。ただ、中学の頃に出た大会では3位とか6位とかで、すごい上手いとかそういうのではなかったと思いますよ。どちらかというと一緒にやっていた同い年のJUNNOSUKE(米坂淳之介)は、僕が初めて駒沢公園に行った時から若手でNo.1で、はじめて出た大会も優勝したりしていたので、僕からするとJUNNOSUKEの方が圧倒的に天才肌だと思います。
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なるほど。実際に世界デビューされるいきさつはどういったものだったのですか?
S:
僕が世界デビューした大きなポイントは早くからフッテージ(スケートの映像)を撮り貯めていたことですね。当時先輩たちと一緒に自主販売していたビデオの中で、僕が世界でまだ誰もやっていない「ノーリー180ヒールからスイッチBsノーズグライド」というトリックを収録していたんですよ。縁があって、当時アメリカで新しいブランドの立ち上げとビデオリリースをする予定だったトッププロのクリス・マーコビッチと一緒に滑る機会があった時にそのフッテージを渡したら、そのトリックが彼の目にとまってPrimeに誘われました。最初、彼にアメリカに来ないかと言われたんですが、まだ中学生だったので行けるはずもないので、「ビデオを撮って送ってくれればOK」と言う話になって、ビデオを送ったらそのまま収録された感じです。
――
世界で誰もやっていないトリックにチャレンジされ、人との出会いやタイミングなど全てが上手く重なったわけですね。
S:
そうですね。ただ、高校2年か3年の頃にそのチームは解散してしまって…。でもその時、Primeの日本の輸入代理店の社長さんが「サポートするからアメリカに行ってもう一度世界のシーンに挑戦しないか?」って言ってくれて。それから1年の半分くらいはアメリカと日本を行ったり来たりしていました。そういう活動を2年くらい続けてDECAとのスポンサーが決まり、3年目にプロモデルがリリースされたんですが、これが出来たのはやはりPrimeの時に一度世界で注目される下地があったおかげだと思いますよ。
――
中学2年生という多感な時期に本格的にスケートをはじめられて、そこから20代前半まで一心に突き進んでチャンスを掴み取られていったわけですね。その後、日本でご自身のスケートブランド「Uniful」を立ち上げられるわけですが?
S:
6年くらいアメリカと日本を行き来してプロスケーターとして活動をしているうちに、所属していたDECAがブランド名を変えて再編成するという話になったんです。当時所属していたメンバーは僕みたいに、例えばフランスとかスペインとかアメリカ以外から来ている人も結構いて、みんなそのまま次のチームに移籍するのかなと思っていたら、主要なメンバーが母国に帰って自分のブランドを立ち上げるという話を聞いたんですよ。当時日本のアパレルブランド「Soar」のディレクションをさせていただいたりしていたので、自分でプロデュースするというのも良いかなと思って、一旦そのチームとの契約をひと段落させてました。日本で1年くらい模索していく中で、お世話になっていた代理店から「自分のブランドを立ち上げないか?」というオファーをいただいて「Uniful」を立ち上げました。
――
さらにそこからご自身のアパレルブランド「Push Connection」を立ち上げられるわけですね。
S:
そうですね。10年くらい「Soar」のディレクションをやらせていただいて、段々自分で出来る事が増えていく中で、プロスケーター以外でもちゃんと自立していくために起業しようと思い、「Push Connection」を立ち上げました。でも自分ではじめて改めて経営の大変さを痛感しましたね(笑)。
――
なるほど。今年で6年目を迎えられる「Push Connection」ですが、コンセプトはどういったものですか?
S:
あくまでもスケートが出来る服というのがあって、動きやすさなどの機能性は大事にしています。20代半ばくらいからジレンマとしてあったのですが、スケートをするならこのサイジングなんだけど、普段着だと太いなとか。だから、例えばパンツはスケートがしやすい様にストレッチ素材を使ったり、シャツでも切返しの部分をカットソーにして伸縮性を持たせるようにしています。また年齢を重ねてきて気付いたというのもあるのですが、基本的にはIVYとかプレッピーとかそういう雰囲気を感じさせるものが好きで、そういったものとスポーツ感をミックスしたものを「Push Connection」では提案しています。普段着とスケートをする時の服の差が出ないような、機能性を持ちつつ、ファッションとしてのカッコよさをバランスよくミックスするように心がけています。
――
なるほど。今春リリースされるmaster-pieceとのコラボバッグについてですが、4年目になりますね。
S:
そうですね。ほぼ毎シーズンリリースしていますね。今回はアーバンかつスポーティーなバッグに仕上がっています。ボディのメイン素材も1680d x 2520dの高強度ナイロン使ったり、金具のパーツもニッケルシルバーだったり、都会的でアクティブな印象にしました。服もそうですが、年々こういうスポーツミックスなものが多くなってきましたね。
――
そうですね。今までのコラボバッグとはまた違った印象の良いバッグになりましたね。今週からMSPC PRODUCT各店やPush Connectionの取り扱い店舗で販売されるので、ぜひご覧いただきたいです。
S:
ぜひご覧になってください。
――
最後になりましたが、昨年VHS MAGにて久々にフルパートのムービーがアップされ、反響を呼びましたね。
S:
ここ数年色々な浮き沈みがあって悩んでいた時に、スケート以外の事ばかりをやっている自分に気づいて「本当に俺はこのままでいいのか?」って考えたんですよ。そして、やっぱり「俺はスケートしなきゃ!」と思って、そこからすごくスケートをするようになりました。何年も会っていなかった昔の仲間達もすごく歓迎してくれて、やっぱり俺の居場所はここなんだと再確認しました。そんな時に、VHS MAGから今回の話をもらって、折角やるならとことんやろうと思って、そこからは酒もタバコも辞めて、週2~3回パートの撮影を地道にしていって、3年くらいかけて今回のフルパートを完成させました。
――
年齢やブランクがあることで、昔と変わられたことは何かあるのですか?
S:
もちろん年もあるので、体はガタがきている部分もあるのですが、気持ち的には変わっていません。若い頃に先輩達から「スケートを撮影する」ということに対して、「自分を超えなければ意味がない」ということをストイックに叩き込まれていたので、今までやっていなかったトリックや自分の得意なトリックの進化系などを取り入れるなど、少しでも前の自分を超えれるよう精いっぱいやりきりました。
――
なるほど。ぜひこちらもご覧になっていただきたいですね。これからも岡田晋さんのプロスケーターとしての活動やPush Connectionの展開など注目ですね。どうもありがとうございました。
 
岡田晋 プロフィール
(Pro Skateboarder / TSV CEO / Push Connection プロデューサー / Uniful ディレクター)
1977年10月7日生まれ。東京都出身。
日本人として初めてアメリカのスケートカンパニーにオフィシャルにフックアップされ世界デビューを果たしたプロスケートボーダー。
世界リリースのビデオ10本以上に出演し、世界にその名を轟かす。日本と世界とのスケートレベルを縮め、日本スケートシーンの進化と構築に貢献したパイオニア的存在。現在はプロスケーターとしての活動のみならず、ブランドプロデュースやイベントをオーガナイズするなど、その活動は多岐にわたる。
http://pushconnection.com/
http://www.uniful-skateboards.com/

Back pack
23,000 円(税別)

Waist back
13,000 円(税別)

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